Robo Co-opは、世界中の難民やシングルマザーにデジタルスキルを提供し、どこにいても自分らしく働ける環境を創り出すことを目指しています。ニュースで取り上げられる難民のイメージは、事件や混乱、荒々しいシーンが多いかもしれません。しかし、Robo Co-opには、ハードルの高い難民認定や高度外国人材ビザを取得し、日本で活躍しているメンバーが多く存在します。そんなメンバーたちの素顔を知ることで、皆さんの中にある難民に対するイメージが少し変わるかもしれません。
 

今回は、コンゴ出身でRobo Co-opのムードメーカーでもあるパトリックさんにインタビューを行いました。彼がどのような経緯でRobo Co-opに参加し、何を目指しているのか、その想いに迫ります。 
Robo Co-opのメンバーは語学堪能。インタビューは全編日本語で行なっております。 

・自己紹介をお願いします。 

こんにちは、パトリックです。私はコンゴ出身で、2015年に日本に来ました。今年で10年目になります。大学時代にはプログラミングを学び、当時、コンゴでは学生によるデモ運動が活発でした。デモに参加した学生の一部が、警察により射殺される事件が起き、私自身も命の危険を感じたため、国を出る決意をしました。その際、日本でビジネスを展開している友人の紹介で日本に渡り、工場で5年間フォークリフトの運転をしていました。 

3年前、Robo Co-opの代表である金さんと出会い、大学で学んだプログラミングを活かせる仕事に就きたいと考えていた私は、彼の紹介でRobo Co-opに参加することができました。この機会を得られたことに、とても感謝しています。 

・エンジニアリングを選んだ理由は？
 

幼い頃から、ITの分野で仕事をしたいと思っていました。家族からも「これからはデジタルスキルが重要だ」と言われており、大学でプログラミングを専攻しました。 

・日本に来て10年が経ちますが、昨年はアフリカでご家族と再会されたそうですね。 

はい。長い間会えていなかった家族と、アフリカで再会しました。コンゴにはまだ安全に戻ることができないため、他の国で再会することになりました。私は7人兄弟で、母・父・兄と再会できたのはとても嬉しかったです。 

・Robo Co-opに参加してから、何か印象に変化はありましたか？ 

Robo Co-opでは、アメリカに本社を持つ会社のウェブサイトの動作テストのオートメーションを担当しています。クライアントのウェブサイトを公開する前に、全ての機能が正常に動作するかを効率的にテストするプロジェクトです。3年前に始めて、今では信頼も獲得し、同じ会社の様々な案件も任されるようになりました。プロジェクトが増えて仕事が増えれば、Robo Co-opに関わる難民の数もおのずと増えていくので、少人数ですが頑張って取り組んでいます。 

・日本での生活、特に難民としての経験はいかがですか？ 

やはり、難しい部分も多いですね（笑）。特に日本政府の厳しい制度や、電車で隣に誰も座ってくれないことには少し驚きました。でも、日本には優しい友達もたくさんいますし、食べ物も世界一美味しいと思っています。特にラーメンが大好きです！ 

・今後の展望について教えてください。
 

状況が安全になれば、コンゴに一度戻りたいと思っています。家族や10年以上会っていない友人たちにも会いたいです。 

また、Robo Co-opでの経験をアフリカにも広めたいです。RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）を普及させ、より多くの人がデジタルスキルを使って働ける環境を作りたいと考えています。Robo Co-opの仕事はどこからでもできるのが魅力ですし、今の給料で国に帰れば、十分に家族を養えます。夢がありますよね。 

・最後に、Robo Co-opに興味を持っている方へメッセージをお願いします。 

これからも仕事を増やし、プロジェクトを拡大し、メンバーを増やしていきたいと思っています。Robo Co-opに興味のある方は、ぜひ私たちと一緒にチャレンジしてみてください！ 

挑戦者募集中！ 

Robo Co-opでは、挑戦者を全力で支え、ともに成長していくメンバーを募集しています。企業様からの新規案件のお問い合わせも常時大歓迎です。
少しでも興味を持った方、ぜひ一度お話ししませんか？お待ちしております！
また、デジタルスキル習得によってキャリアを築きたい難民・シングルマザーが周りにいらっしゃる方のご推薦も大歓迎です。まずは当事者へ、Robo Co-opという選択肢があることをご共有してくださると大変嬉しく思います。