【島根県SIB 特集・第6章】投票に行けない人でも参加できる民主主義がある 地域・企業・市民・世代を結ぶソリダリティボンド
「島根県SIB 誰もがデジタルで自立する教育就労支援ファンド」の出資取り扱いを担うプラスソーシャルインベストメント株式会社(PSI)のWebサイトで公開されている連載記事をご紹介します。
本連載を執筆しているのは、Robo Co-op代表理事の金 辰泰です。
第1章から、SIBを活用する理由、成果が届かなかった場合にも価値が残る設計、複数の資金を組み合わせる仕組み、世界のSIBとの比較、そして企業にとってのメリットまで紹介してきた本連載。
第6章では、さらに視点を広げて、「社会に参加するとはどういうことなのか」を考えます。
今回のタイトルは、
「投票に行けない人でも参加できる民主主義がある 地域・企業・市民・世代を結ぶソリダリティボンド」
です。
◆社会に関わる方法は、投票だけではない
地域を良くしたい。
社会に関わりたい。
そう思っていても、誰もが同じ方法で参加できるわけではありません。
投票権のない外国籍の住民。まだ選挙権を持たない若い人。仕事や介護、育児などで地域活動に参加することが難しい人。そして、今は離れて暮らしていても、故郷や地域を気にかけている人。
第6章では、金自身の経験も交えながら、
「投票できないことと、地域に関わることは別の話なのではないか」
という問いを投げかけています。
出資を通じて地域の挑戦に参加し、その後の成果を見守る。
記事では、SIBを単なる資金調達の仕組みではなく、社会に関わる新しい選択肢のひとつとして捉えています。
◆住んでいなくても、地域とつながれる
島根を離れて暮らす人、島根に縁のある人、旅行などをきっかけに島根を好きになった人。
地域を気にかけていても、実際にそこに住んでいなければ、関わる方法は限られていました。
今回の仕組みでは、県内外を問わず、出資という形でプロジェクトに参加し、10名の受講生の挑戦と、その成果を一緒に見守ることができます。
返礼品を受け取るのではなく、「どのような成果が生まれたのか」を知る。
そんな地域との新しい関わり方についても紹介しています。
◆支援を受けた人が、次の人を支える
もう一つ、第6章で大きく取り上げられているのが「世代を結ぶ」仕組みです。
島根県SIBでは、支援を受けた人が卒業後、メンターやトレーナーとして次の受講生を支える側へ回っていくことを目指しています。
かつて教わる側だった人が、今度は教える側になる。
同じような困難や制約を経験した人だからこそ伝えられることがあり、その経験やスキルが次の世代へ受け継がれていきます。
支援を一度で終わらせず、コミュニティの中から次の担い手を生み出していく。
そこに、この仕組みが目指す持続可能性があります。
◆地域・企業・市民・世代を「結ぶ」
これまでの連載で登場してきた「ソリダリティボンド」という考え方。
第6章では、その「結ぶ」という意味がさらに広がります。
▫地域と企業。
▫企業と市民。
▫市民と当事者。
▫卒業生と次の受講生。
▫県内と県外。
血縁や地縁だけではない、新しいつながりをつくっていく。
記事ではこれを、「互助を、制度として設計する」と表現しています。
また、オンラインを通じて市民参加の幅を広げる「デジタル民主主義」とも重ねながら、SIBを「リスクを分かち合う参加」という視点から考えています。
◆島根だけで終わらせない
今回のプロジェクトは、島根県で10名のデジタル人材を育成し、就労につなげる取り組みです。
しかし、目指しているのは、この一度だけで終わる仕組みではありません。
半年間のプロジェクトを通じて蓄積される成果指標のデータ、第三者評価、そして実際の参加者の変化。
それらを記録し、次の地域や次の分野でも活用できる「資金の型」として開いていくことを目指しています。
第6章では、これまで紹介してきたSIBの仕組みをさらに広い視点から捉え、「社会に参加するとはどういうことなのか」を考えます。
SIBは単なる「お金の仕組み」なのか。
それとも、人と人、地域と社会をつなぐ新しい参加の仕組みになり得るのか。
地域・企業・市民・世代、そして県内と県外を結ぶ「ソリダリティボンド」に込めた考えを、ぜひ全文でご覧ください📖✨
今回ご紹介した記事
【第6章】投票に行けない人でも参加できる民主主義がある 地域・企業・市民・世代を結ぶソリダリティボンド
👉 全文はこちら
https://www.psinvestment.co.jp/small_talk/shimane-sib/shimane-sib06/